2011.05.22

不動産売買立会業務の見直し

こんにちは。

石川事務所の加藤です。

先日、不動産売買立会業務について見直しを、というスタッフからの提案があり、現在、事務所全員で取り組んでいる最中であります。そんな事もあり、今回は「不動産立会業務における司法書士」についてお話します。

多くの場合、司法書士は、不動産売買の立会日(「決済」と呼ばれます)に売主、買主と会うこととなります。そのため、当事者の方からすると、重要な不動産売買の現場に突然現れ、手数料だけ持って帰るというイメージがあるかもしれません。周りは「先生、先生」と言い、司法書士が、書類を確認し、OKを出せば当然のように手続きが進んでいく。こんな状況を一番の当事者である売主、買主のお客様はどう感じているのか。そんなお客様の声を知りたくて、事務所では、我々に対しどのような印象をもっているのかを、「5段階評価のアンケート」で調査を始めました。実際にアンケートを始めて見るとやはり、手数料に対して高いと思っているとの回答が多く見受けられました。

しかし、ここからが問題なのが、その一方で立ち会った司法書士の業務内容に対する印象としては、説明不足等の理由から3(普通)の評価が多く見受けられました。報酬は高い割には、説明が分かりづらいとか、理解できない、あまり対応が望ましいものではなかったと思っているお客様が半数を占めているのです。これは相当な問題だと感じました。

立会業務においては、お客様が司法書士を選ぶというケースはほとんどなく、仲介、銀行が決めた司法書士が業務を行います。この状況からもわかるように、お客様は、自分が依頼してもいない司法書士から、当然のように高い報酬を請求され、あげくの果てには何を言っていたのかもわからないというケースが多くあるのです。これでは、司法書士は手数料を受け取りWIN、仲介、銀行も問題なく手続きが進みWIN、しかしお客様は、不動産は買えたが、何を言っていたのかわからない。。。。高い手数料を支払うWIN????となり、一番肝心のお客様が満足されていないのです。

司法書士として、安全な不動産取引のため、事前調査、資料作り等は絶対に失敗してはならない業務ではありますが、それと同じぐらい、最後は顔と顔を合わせた中で取引を行う立会業務において、より気を配り、丁寧な説明、対応をする事を忘れてはいけないと強く反省させられるものでした。

しかし、悪い面ばかりではなく、スタッフからそういった意見が出され、改善に取り組むといった良い面も見えた出来事でした。我々は、そういった取組を無駄にせず、成果として結果がでるよう日々考え、スタッフの声に耳を傾け、共により良いものをつくりあげえていければと思います。

では、この辺で今回は失礼します。加藤のブログでした。

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