司法書士法人石川和司事務所

日本と国際社会の今後

こんにちは、石川です。

先日、国連総会が開催されたというニュースを見ました。

そこでは中国の習近平国家主席やキューバのラウル・カストロ議長などが演説をしたりと注目が集まったのですが、中でもウクライナ問題、シリア難民などの国際問題を解決するためのキーマンであるプーチン大統領の言動にも注目が集まりました。

日本も世界も政治家は育ちの良さそうな上品な感じの人が多いように思いますが、このプーチン大統領は、風貌といい雰囲気といい一筋縄ではいかない臭いがプンプン漂います。

この人と北方領土返還の交渉をしなければならない安倍総理には心の底からエールをお送りしたいです。

そこで、恥ずかしながら国際政治・国際問題についてほとんど知識を持ち合わせていないので、フランスの社会人類学者エマニュエル・トッド氏が書いた『ドイツ帝国が世界を破滅させる』を読んでみました。

僕は、不勉強だったので気づいたらヨーロッパではドイツが帝国を築いておりドイツ中心にヨーロッパが回っているという事実に衝撃を覚えました。

シリア難民が、自国を捨ててドイツ目指して命懸けで移動するのもその現れです。

エマニュエル・トッド氏は、「2005年以降ドイツを震央としてヨーロッパが容赦なく序列化されてきている。おそらくドイツ民衆の一部分は給与の低さに苦しんでいるだろうけれど、全体としてみると、一人あたりのGDPでも、結局常にドイツがぬきんでている。この推移の行き着く先は、ヨーロッパ大陸のドイツ以外の産業システムが壊滅してドイツだけが得をするというシステムだ。」と分析しています。

驚愕の分析だと思います。ヨーロッパから遠く離れているとこのような事実を感じ取ることも鈍感になっている自分に気づかされました。

ウクライナの問題についてもエマニュエル・トッド氏は「ロシアは自国が事実上ドイツとの戦争状態にあることを知っている」と述べており、そもそも、ドイツ帝国と呼ばれるのも東欧の共産諸国における教育レベルの高い人たちを労働力として取り込んだことであり、「いずれにせよ、ドイツはロシアに取って代わって東ヨーロッパを支配する国となったのであり、そのことから力を得るのに成功した。」と結論づけています。

ドイツとロシアがウクライナを巡り事実上戦争しているという結論を出すためには、その前提となる事実が積み上がっていたということなのでしょうか。

それでは、我が国は、このような難しい国際情勢の中であの妖怪のようなプーチンさんとどう向き合うのか。

エマニュエル・トッド氏は、ドイツ帝国はアメリカ合衆国との間でも紛争が起きると予言しており、また、日本は、ドイツとロシアの事実上の戦争のためロシア接近を阻まれたとしながらも「エネルギー的、軍事的観点から見て、日本にとってロシアとの接近は全く論理的なのであって、安倍首相が選択した新たな政治方針の重要な要素でもある」と述べている。

一部のメディアで我が国がロシアに接近するという行為が軽はずみだと批判していたが、”論理的”であるとの意見は傾聴に値すると思います。

また、本の中の一文で、

「われわれの世界は今や、ポスト民主主義的で、不平等な世界なのだ。」

ピケティの『21世紀の資本』でも話題になったように過去200年間で資本主義は格差を拡大させて、今後も拡大するという事実を目の前にして僕たちはどうすべきなのでしょうか。

「所得に応じて、所得の少ない人は麦を多く食う、所得の多い人は米を食うというような、経済の原則に沿ったほうへもってゆきたいというのが、私の念願であります」

これは、1950年12月大蔵大臣だった池田勇人氏が労農党の木村禧八郞氏の質問に対する答弁ですが、マスコミから池田は貧乏人は麦を食えとはけしからんと叩かれた発言です。

その後、池田勇人という気骨ある保守政治家は総理大臣となり『所得倍増』を旗印に日本経済を力強く成長させるに至りました。

やはり、一般によく言われるように歴史に学ぶことにより、これからを生きていくヒントがあると思います。

池田勇人については、次回にお伝えしたいと思います。

まとまりがなくなりましたが、国際問題も意識しながら今月もがんばります。

よろしくお願い申し上げます

Square1株式会社
代表 石川和司

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